
荷物を配送する手段には、「チャーター便」や「混載便」、「定期便」などさまざまな方法があります。荷主として自社の製品や商品を配送する際は、それぞれの特徴を理解し、最適な輸送方法を選択することが大切です。
今回はチャーター便に関する基礎知識をご紹介したうえで、メリットやデメリット、料金が決定されるまでの流れなどを解説します。
チャーター便の基礎知識
チャーター便とは?
チャーター便とは特定の輸送機関を貸し切りにして、依頼した荷主の荷物だけを届け先へ運ぶ方法です。旅行業界では、団体客やツアー客が飛行機を貸し切る際にチャーター便という言葉が使用されますが、物流業界では、車両1台を専属で契約して荷物を運搬することを指します。車両はトラックであることが一般的です。
トラックの専属契約を行わず、複数の荷主の荷物を運ぶ場合は、混載便や積み合わせ運送と呼ばれます。特定のエリアの荷物を物流センターや倉庫へ集め、同じ地域や方面へ配送する荷物ごとにトラックに積み合わせるのが特徴です。配送業務の効率化やコスト削減のために、さまざまなシーンで利用されています。
チャーター便のメリット・デメリット
メリット
チャーター便は時間指定やルート選択の自由度が高い点がメリットです。車両1台を貸し切るため、他の荷主の予定などを考慮することなく、配達日時やルートを決められます。「18時に出荷して、このルートで目的地まで向かって納品して欲しい」といった相談も可能です。また、他の荷主の荷物がなく、目的地まで直行できるため、配達時間を少なくすることができます。
チャーター便は目的地到着まで荷物に触れないため、破損や汚損のリスクを最小限に抑えられるのも特徴です。混載便では、目的地までの道中で他の荷主の荷物の積み下ろし作業が行われるため、一定のリスクは避けられません。チャーター便は取り扱いの難しい特殊な荷物を配送する場合に最適です。
チャーター便の基本運賃は、荷物量や重量ではなく車両のタイプで決まるのが一般的です。そのため、荷物が大量の場合、他の運送方法よりも1個あたりの運送コストを抑えられることがあります。配送する商品の点数が多い場合は、一定の大きさのボックスに入れ、それを目的地まで配送する方法もあります。
デメリット
チャーター便は、料金が割高になりやすいのがデメリットです。貸し切りで運送するため、高速料金や人件費などをひとつの荷主が負担しなければならず、混載便より料金が高くなる傾向にあります。常温と要冷蔵の荷物が混在する場合は、複数台のトラックのチャーターが必要になるため、料金はさらに高額になります。依頼する前に必ず見積もりを取ることが大切です。
チャーター便の料金の仕組み
荷物量ではなく、車種で基本料金が変わる
チャーター便の基本料金は、運ぶ荷物量が少なく、荷台に空きがあっても変わりません。貸し切ったトラック1台単位で費用がかかります。そして、軽トラック、2t車(小型)、4t車(中型)、10t車(大型)とトラックの積載量が増えるにつれて料金が上がります。冷蔵車やユニック車などの特殊車両をチャーターする場合、割増料金を請求されることが一般的です。
走行距離と時間で料金が決まる
チャーター便は運送する距離が長くなるほど料金が高くなります。選択した車種により変動する料金の割合(料金表)が決まります。また、拘束時間が増えると、延長料金がかかるケースも少なくありません。
チャーター便は料金のわかりやすいサービスで手配しよう
チャーター便を利用した荷物の配送は、時間指定ができるだけでなく、破損や汚損などのリスクも減らせるため便利です。しかし、料金が高額になりやすい傾向にあり、荷物の量や距離によっては別の手段で配送したほうが良いケースもあります。チャーター便を依頼する場合は、料金体系の明確なサービスや会社で手配することが大切です。
1MILEは、依頼前にチャーター便の料金を確認できるのが特徴です。料金面に納得したうえで車両を手配できるため、依頼後のミスマッチを減らすことができます。チャーター便の依頼先にお困りの方や、過去のトラブルで不安に感じている方は、1MILEをぜひお試しください。